韓国人人材獲得情報

韓国人採用 本気ですか?(4)VISA発給から着任まで

  • LINEで送る

外国人を採用するということが、巷でなんとなく当たり前のように聞こえてくるようになりましたが、採用→在留資格申請→査証発給→入国という流れを、企業の皆様がどの程度正確に認識しているのか?その手続きだけに目を奪われ、人材を着任させてスムーズに働いてもらうという本質を見落としていないか?チェックリストとしてこの記事を読んでみてください

 

在留資格とVISAは全く違う 混同しないために

アジアフューチャー株式会社にも韓国から大切なスタッフが過日入社し着任しました。10月に初めて会って、同月に内定を出しました。在留資格申請は10月末に実施しました。冒頭にあります、在留資格認定証明書は、およそ1か月で発給されました。この証明書は当社に届きました。

この証明書を当社は韓国の採用対象者へ送付しました。そののち採用対象者本人が、ソウルの日本大使館へ行き、そこで自分の(大韓民国の)パスポートに、査証(VISA:ビザ)を貼り付けてもらうのです。

これが査証(VISA:ビザ)です

 

在留資格と査証の違い

ここで改めて確認です。採用→在留資格申請→査証発給→……入国 という流れになったことをご理解いただけたかと思います。

なお注意点(企業の方が勘違いしやすい点)として、
●在留資格認定証明書は入国を保証するものではなく,上陸審査時において事情変更等の理由により上陸許可基準に適合しない事実が判明した場合など,上陸が許可されないこともあります。
●在留資格認定証明書の有効期間は3か月です。したがって,在留資格認定証明書が交付された日から3か月以内に上陸申請をしないとその効力を失います。
●在留資格認定証明書の有効期間査証の有効期間とは異なります。

ここまでできて、初めて日本で働く手続きは終わります。

入国をする日は、空港まで迎えに行く方がよい

が。大事なのはここからです。
12月17日(土)に彼女は一人で福岡にやってきました。私がお迎えにいきました。社長が迎えに行くことの大切さ、わかりますか?

まず、飛行機が到着しても、本人はなかなか出口には出てきません。1時間半程度は待つと思います。なぜか?
在留資格の発給を受け、就労ができる査証を活用して入国する人は、他の旅行者とはその身分が明らかに異なります。彼女は出入国在留管理庁のイミグレーション窓口から別室へ誘導され、手続きをして在留カードの発行を受ける作業が行われた、とのことです。連絡を受けてから出口に出てくるまで、1時間を要しましたが、この時間がお互いめちゃめちゃ不安なのです。この心の準備をしておきましょう。

社宅の準備はもちろん、家財の準備もしなければ

アジアフューチャー株式会社では彼女のために社宅を用意しました。市内中心部のワンルームマンションです。会社で借りて契約し、彼女に転貸する形をとっています。

でも、部屋には家財がありません。彼女は就職活動でかなりのお金を使い果たしており、すぐにあれこれと買うこともできません。

当日の土曜日と日曜日、IKEAやニトリなどを周って家財の購入を一緒にしました。とにかく最低限度必要な物を、車を出して一緒に買いにいきました。

また大型の家財は、他の従業員や親しい取引先様を頼って無償で提供いただきました。日曜日にはご提供いただきました洗濯機が届きました。引っ越し代は会社で負担しています。

知人から頂いた洗濯機を据付ます

電気・水道・ガスの開栓の手筈も取りましたが、なんとガスは土曜日に対応してもらえず1日遅れで実施できました。ゆえに土曜日は温泉センターまで連れて行くことに。ちなみにガス栓を開くのに保証金が10,000円いると言われ、痛い予想外の出費( ゚Д゚)

入居日の曜日の都合で光熱関係が遅れることも…

日曜日にはガス栓も開いて、とりあえずは生活ができる環境がほぼ整いました。ここまで、手筈を整えて、翌月曜日に入社手続き&研修&実務となるわけです。

 

まとめ ●月●日着任であるなら、逆算して入国・引っ越し・生活準備をサポートする

どうでしょうか?めちゃくちゃ手間かかります。はっきり言って面倒くさいことも多いです。

それでも1経営者として、会社の経費で生活環境を整えて、土日を使って手続きや家財調達を一気に終わらせたのは理由があります。

それは
(1)つまらないことで、ストレスを感じさせず勤務初日から仕事に集中してもらいたい
(2)本人ではなく、ご本人の親御さん・大学の恩師のために環境を整えて安心させたい

という理由のためなのです。

採用を希望する会社の経営者様と会ったときに、「日本人と同様に話せるから、入社時の対応も別に特別なことはいらんよな」と何も対応をしないケースがたまにあります。その考えに明確な目的があるなら、それが会社のスタンスとして表明すればよいですが、一般的には配慮が足りないで発言したり考えていたりするケースの方が多いと感じています。

国境を超えることの不安を解消させる責任、大切な方を親御さんから預かる責任、その責任感をもって初めて長く就労してもらえるし、ビザの更新もできるわけです。採用をするまでのスピード感をアジアフューチャー株式会社は提供していますが、最後は貴社の思いやりで、着任前後における従業員満足度は大きく変わります。

簡単ではありません。責任と思いやりをもって対応をしてください。

 


韓国人採用に関するワンポイントアドバイスブログ

韓国人採用 本気ですか?(1)外国人採用について、軽く考えない方がいい
韓国人採用 本気ですか?(2)KOTRAグローバル人材フェアに出展する前の注意点
韓国人採用 本気ですか?(3)KOTRAグローバル人材フェアに出展する前の注意点
韓国人採用 本気ですか?(4)VISA発給から着任まで
韓国人採用 本気ですか?(5)あの会社に韓国人の若者が採用されたそうだ、と聞いた時に読むブログ
韓国人採用 本気ですか?(6)売りこみを真に受けてはいけない
韓国人採用 本気ですか?(7)韓国人採用のリスクを考える
韓国人採用 本気ですか?(8)会社辞めたい・・・の話が韓国人スタッフから聞こえてきた時に、結構ある話

  • LINEで送る