韓国人人材獲得情報

韓国人採用 本気ですか?(3)KOTRAグローバル人材フェアに出展する前の注意点

  • LINEで送る

求人活動を雑にしている企業の情報はすぐに噂になる

先日、釜山に出向いた際に、ホスピタブルの合同就職説明会に参加した複数の求職者から、異口同音に同じ質問をされました。

その質問とは
「●●イベント(無料の就職マッチングイベント)に出ていたA社はどんな会社?」
というものでした。(A社については社名を伏せます)

 

その質問の意図を尋ねる前に、すぐに明らかになりました。A社は、無料マッチングイベントに出展しており、私の目の前にいたほぼすべての学生へ内定を出していたのです。

 

ひとり一人能力向上にしのぎを削り、自分のスペックを理解している彼らが全員一律に内定が出ているとなると、不安と不信が芽生えるのは当たり前だと思います。

 

法令違反・離職が多い会社ばかりが海外でも求人活動に精を出す実態

A社の求人情報を見て、驚きました。

なぜなら
◆年収が200万円を下回っている
◆入国管理局が単純労働であると捉えている職種である

だったからです。

 

仮に、在留資格が認定されたとしても、低賃金、ハードワーク、単純労働でありおそらく雇用が長続きしないだろうと思われます。

 

なぜこのような求人活動が行われているのか?
過去にも似たような事例をホスピタブルでは確認しており、以下のように考察します。

採用に関する悪循環の図

採用に関する悪循環の図

 

「誰でもいいから取れ」の意思は、求人情報や態度ですぐ分かる

すなわち
離職率が高く、採用コストは減らしたい。とにかく人手不足。誰でもいいから、入りたい奴を入れろ。

人事の担当者は、求められている採用人数を充足させることと内定辞退を見込んだ多めの人数囲い込みを余儀なくされ、採用判断もそこそこ、ほぼ全員を内定とするものと思われます。

 

A社には申し訳ないですが、今回相談をしに来た韓国人学生には、弊社から一様に「A社には行くべきではない」という回答をしています。

 

「無料求人イベント」で、あなたの希望する人材を探すのは至難の業

 

ホスピタブルに登録している韓国人就労希望者に対して、私たちは、本人、親御さん、大学の恩師の皆様が、等しく納得いただいた上で雇用契約が成立し、やり甲斐を感じられる使命を提供する経営者の元で働いてもらうことを目指しています。

 

韓国政府や韓国の個々の大学が主催する無料のマッチングイベントは「出展社数」や「規模の大きい会社の出展」を目指しており、正直なところ求職者の就職の成立や、求人企業が本来目指すところの人材の抽出などは一切行っておりません。

 

ミスマッチのない採用に向けた前提条件を作ることから企業とホスピタブルが一緒になって実施する必要があると考えています。

 


韓国人採用に関するワンポイントアドバイスブログ

韓国人採用 本気ですか?(1)外国人採用について、軽く考えない方がいい
韓国人採用 本気ですか?(2)KOTRAグローバル人材フェアに出展する前の注意点
韓国人採用 本気ですか?(3)KOTRAグローバル人材フェアに出展する前の注意点
韓国人採用 本気ですか?(4)VISA発給から着任まで
韓国人採用 本気ですか?(5)あの会社に韓国人の若者が採用されたそうだ、と聞いた時に読むブログ
韓国人採用 本気ですか?(6)売りこみを真に受けてはいけない
韓国人採用 本気ですか?(7)韓国人採用のリスクを考える
韓国人採用 本気ですか?(8)会社辞めたい・・・の話が韓国人スタッフから聞こえてきた時に、結構ある話

  • LINEで送る