ラジオは何故面白くないのか?(19)

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先日、とあるラジオ関係者から非公式に相談を受けた。
自社の現状への憂いと、今後のラジオ業界の動向、
さらにはインターネットとラジオの関係などなど。
とても有意義な時間だった。
以前からこのラジオのお話を語る中で数度訴えてることは
「ラジオを好きでなければ、作ることはできない」ということ。
2007.05radio.jpg
これをもうちょっと、深く・かつ・細かく言うと…
「一家言持っているか?」という表現のほうがふさわしいかもしんない。
作り手は単なる「ヲタク」じゃだめ。
所謂ラジヲタは、本当にありがたい存在。
貴重な意見の持ち主であり、尊敬すべき批評家であり、
彼らが言うべきことには、純粋に耳を傾け冷静に判断しなきゃいかん。
で。
プロ意識があるなら、間違っても「じゃーお前が作れよ!」とか
言ってはいかん。これが「作り手は単なる『ラジヲタ』じゃだめ」ということ。
批評家が現場の人間ではないから。
先日の話の中で盛り上がったもののひとつが、インターネットは脅威か?
という話題だった。僕の考えは議論のベクトルがやはり異なるということ。
作り手⇒(通路)⇒リスナー というラジオの一連の経路がある場合、
今までは…
 作り手⇒(AM・FMの波)⇒リスナー
だったのが、今はこのほかに
 作り手⇒(インターネット)⇒リスナー
という経路が増えたことになる。
つまり。
作り手はその(経路)に載せる【コンテンツ】を作るわけで
各(経路)の特徴と優位性を知れば、むしろ活躍の場も増え
可能性も増える…と考えられないか?
それを冷静に考えようとせず、(電波)=ナンバーワンと思って
レコード会社のプロモーターの持って来るCDだけかければいいと
思っているエセラジオマンが跋扈していることに、危機感を感じる…と
おっしゃっていたのです。先日の相談相手の方が…。
そのとおりですね。
常に現状への疑問や不安を持ちつつ、新たな解決に向けて
新しいコンテンツを作り続けようとする…という日々のPDCAがないと
制作・編成なんかできない。
ラジオの前にポッドキャスティングが生まれ、
テレビの前にビデオポッドキャスティングやYOUTUBE、ロケーションフリーが現れ、
受け手であるリスナーや視聴者のラ・テ接触時間が相対的に減り、
確実に広告収入が減りつつあるにもかかわらず、
いまだに電波が不動の地位と思う、視野狭窄な局の体制。
負の魔力があるのかもしれない。電波には。
ただ。
放送局現場の作り手は、いまやほとんどがプロダクションやフリーのディレクターが
制作しています。彼らを責めることはできません。彼らにそうさせる上層部に
問題があるわけです。ならば。こんなことが起こりえないか?なんて思った。


たとえば。
どっかのIT新興企業が…
そういう「通信媒体」を持つ、ある企業が…
福岡にいるすべてのラ・テディレクターと専属契約を結ぶ。
もちろん現在、各局が結ぶ劣悪な条件ではなく、よりよい条件で。
派遣会社として登録させてもいい。
その代わり。条件1つ。
放送局では直接仕事しなさんな。
ウチのサイトで何してもいいから。
放送局で仕事したいんなら、ウチが管理するよ。
放送局との条件交渉はすべてウチがするから。
その代わり条件は今までの○倍。あちらが受けるかどうか?だけ。
無理なら発注も来ないでしょ。
つまり。
制作者と発注業者である放送局とのバーゲニングパワーを
ひっくり返すわけだ。
サイトはコンテンツ発信の枠は無限。広げたければ広げられる。
削除も簡単。
でも放送局は24時間×7日すべて「埋める」作業がある。
「埋められない」と総務省から停波させられるリスクもある。
そうなったら、どうすんだ?
ありえなさそうで、十分考えられる話。
だって、FDHがSBHに変わって、局への条件は大幅に変わったもんな。
バーゲニングパワーが変わったもんな。
今度は市民への還元なんか考えなくていい。露骨にできる。
福岡なら起こりうるかも。できるかも。
○億円集めたらできそうです。試算してみました。
外注の弊害がこういう形で起こらなければいいですけどね。

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コメント

  1. 他事総論 より:

    こんにちは、
    コメントありがとうございました。
    ラジオのお仕事をされているのですね?
    実は、i used to ….でした。
    苦悩や怒りや焦り(?)なんか理解出来ます。
    福岡は大好きな町です。
    いつかお会いしてお話し出来れば、と思ったりしました。
    また拝見します。

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