ラジオは何故面白くないのか?(25)

  • LINEで送る

「RADIO―i」赤字拡大で終了へ 東海唯一の外国語FM局

外国語FMラジオ放送局の愛知国際放送(名古屋市)は15日、
今年9月末で放送を終了すると発表した。累積赤字が膨らみ、
事業継続が困難となったため。今後、放送局の免許を返納する手続きに
入り、年内にも会社を清算する方針。東海総合通信局によると、
規模の小さなコミュニティーFMを除くテレビ、ラジオ局の廃止は
全国初という。  010年6月16日 朝刊 中日新聞

ここに来て、ついに放送局が廃業を選ぶという時代になりました。
このニュースは正直なところ非常に驚かされました。

この半年、どのラジオ局担当者からも異口同音の声を聞きます。
それは、「作る人も売る人もラジオが好きでない人が増えた」こと。

これを正確に言えば、「ラジオを知らない人」が作って売っているとのこと。

確かにそうだ。

他局の40歳代近くのスタッフからも同様の声を聞く。
20歳代が知らない、作らない、売らない。みたいな感じ。。。

さて。
これは若い連中がダメなのか?

それは違うと思います。
まずは、今まで放送してきたコンテンツをデータベース化せず
適当に流して、後世に音の歴史とノウハウを残そうとしなかった
ことに原因があると考えています。

そして、若くて新しい取り組みをせず、半年ベースの編成方針で
番組の看板だけをコロコロ変えつつも、基本的な放送方法と
コンテンツ制作方法、リスナーとの交流方法を変えず増やそうとも
しなかったことに原因があると言えます。

つまり制作者と共に老いたのです。ラジオは。

若返りを図ろうとする人は多数います。
イノベーションを起こそうと取り組んでいる人もいます。

僕もその1人だったという自負はあります。

それでも相変わらず心のどこかに配信する側と売る側に
「人気があるはず」「聞かれているはず」という
「はず」病が宿っています。

ITを使って接触頻度や効果測定が簡単にできる時代になっても
前時代的なコンテンツ作りと、効果測定(とも言えない勝手な自尊心)を
続けて、結局は衰退していると考えます。

特に最近はラジオ番組やパーソナリティがツイッターを始める
ケースが多いのですが、フォロー数は、ブロガーやIT関連者の方が
圧倒的に多いのが事実。

「ラジオリスナーと、IT利用者はターゲットが違う」と未だに
寝ぼけたことを言うラジオ関係者も多いですが、それも違います。
放送局が、ひたすらITから逃げて、ITに親和性がある人を
ラジオから排除した結果に過ぎません。

チャンスが何度もあったのに、知識を増やすことと新たな投資を
行わないまま、2010年を迎えてしまった結果が今のラジオコンテンツの
魅力の低下ではないかと考えます。

Radio-iの事例は、新時代の始まりです。

今後ラ・テ兼営局のラジオテレビ分社が始まろうものなら
この減少はなおさら進むでしょう。

音声コンテンツは今も最高に面白いものが沢山世の中にあります。
ただ、ラジオ放送という媒体プラットフォーム(コンベア)への
魅力が大幅に消えています。

さて、各局。
これから誰が猫に鈴を付けて、新しいコンセプトを立ち上げ
事業を実行するのでしょうか?

あまり期待はできませんが。
  • LINEで送る

コメントを残す

*