とんでもイングリッシュ その2

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さて、英語ができなくても今までやってきてこれからもそのままで
生きていく人がまだいます。
続いてのエピソードは、私の高校時代の友人Y君。
正確には高校2年生の時のクラスメイトで、家も近かった。
高校ではバスケ部所属、予備校も一緒。
大学は東京の有名工業大学に行ったにもかかわらず、なぜか今は酒造メーカーで働いています。
で、こいつも中学校時代は才児だったそうな。
本当か?と思ったんだけど、かのホリエモンと同じ高校を
「受けた」そうなので、間違いないだろう。あくまで「受けた」だけですけど。
ホリエモンと同じ福岡県内にあるK高校は、まさに天才児が集まる高校。
当然入試には英語のヒアリング試験もあります。
その当時は「○×方式のヒアリングテスト(リスニングですな)」
で、Y君は大の英語苦手。彼はこのヒアリングテストを、ある秘策でクリアしたのです。
それは。。。
「K高校を受ける連中は、たいがい頭のイイ奴ばかりのはず。
そいつらについていけば、間違いはなかばい。」と考え・・・
(ヒアリングテストにて)
【放送】「○○××△△※※◆◆?(疑問文:英語)」
・・・試験を受けている生徒全員が解答を解答用紙に書く。。。
なんとY君は周りのメンバーが解答用紙に解答を書く鉛筆の音を聞いていたのです。
○が多かったら「シュ~~~(○を書いている音)」
×が多かったら「カッ!カッ!(×を書いている音)」
こんな音が、静寂とした教室に響くのです。
ほとんどの受験生が同じ答えを書くから、音に合わせてそれに便乗するわけですね。
まさにマークシートがない時代の秘策。ある意味、こいつは頭がいい。
そんな彼も、何を血迷ったのか大学時代はアメリカを車で横断する旅に出ました。
英語ひとつできんY君が大陸を・・しかも車で横断とは。。。無謀極まりない。
それも行くコースがいわゆる南部から西部系。日本人に優しさなんて出ないような
町ばかりのはず。
それでも彼は果敢にも、それぞれの町にズケズケと入っていったそうな。
ホテルは当然予約なし。毎回フロントで交渉したそうですよ。
「で、しゃべれんあんたが、どげんしてアメリカ人に交渉したんか?」
と問うと・・・、
「ホテル! リザーブ! したいっちゃけど!!」 (博多弁)
「こげん言ったら、毎回喜んで部屋をとってくれたばい。アメリカ人ってさぁ博多弁わかるとよ!」
んなわけなかろーもん。
あんたの勢いに押されて、YESと言っとかんと殺されると思ったっちゃないとね?
しかし通じた以上は、Y君の勝ち。やはり英語は知らなくても生きていけるのです。
それにしても「したいっちゃけど!」って、何に聞こえたんだろうか????わからん。


で、こいつの現在の担当は洋酒。
先日も福岡のバーテンダーの皆様方の前で、なんと「講義」をしたそうな。
洋酒についての講義らしい。
特にスコッチウイスキーの話を、以前あったときに延々してたけど。。。
スコッチの本場、スコットランドは英語だろうに??
あんたどげんしてイギリスで過ごしたとね?
「スコッチ アジミ したいっちゃけど!」とか
「ルーム エアコン 寒いっちゃけど!」とか(^^)ゞ
言ってねーやろうねー。意外とこれも通じたりしてね。

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