子どもが喜ぶから・・・

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くだらないネタを1週間も書きつづけたせいもあって、
最近のニュース関係に目を通していませんでした。
ちょっと前の話題ですが、クリスマス前の話題をいろいろとナナメ読みしてみました。
すると、最近日本全国のあちこちで「自宅のイルミネーションディスプレイ」が白熱していると。
白熱球を使ってるだけに、洒落かよと突っ込んでみたり。
ひょっとしたら自分の周りにも、凝ってやっている人がいるかもしれないので、
あまり厳しく言いたくはないけど、あまり趣味がいいものとも思えません。
記事を読むと、どこをとっても一家の大黒柱のパパが休みの日にせっせと金かけて仕込んで、
夜になって,カウントダウン&点灯式。
なんでイルミネーションを始めたのか?という問いには、決まって
「子どもが喜ぶから・・」と答えている。
ちょっと待ってほしいよなぁと思うのです。
クリスマスにイルミネーションを演出するのは、本家本元でも、公の場所ばかり。
街中の大掛かりなツリーなど「街」という大きな舞台を、ランドマークにふさわしい場所で
街行くみんなのためにイルミネーションで演出し、輝きを提供する。。。
心の癒しや安堵感、季節感の演出や華やかさの演出、ひいては経済効果まで引き出す。
そこに大きな手間やお金、そして大事なエネルギーを消費するのは、まだ納得がいきます。
しかし家庭の場は、それとは明らかに異なるもの。
本家本元の欧米で、家の周りをイルミネーションで輝かせるなんて聞いたことがない。
そりゃそうさ。アメリカやカナダを始め、本家本元のお宅って「でっかくて広い」んだもん。
誰も見もしない、イルミネーションを金かけて飾り立てる意味がまずない。
しかもクリスマスはキリストの生誕を祝う大切な日。
デコレートだけに躍起になる日本人の感覚とは明らかに異なるわけでして。
一方で自宅をイルミネーション一色で飾り立てているお宅は、そのほとんどが「新興住宅街」
両隣や向かいにも家がいっぱい。そこに、全く必要のないエネルギーが費やされている。
まさに近所への見栄や虚栄心の塊でしかないんじゃないかな?しかも子どもが喜ぶとまで言う。
ひょっとしてそれは親の本心の責任転嫁では???と穿って見てしまうのです。
そもそも「子どもが喜ぶから」という親の考えがもっとも気に入らない。
「喜ぶ」ことしか教えようとしない、演出しようとしない、金をかけようとしない。
そんな親が多いから、子どもは「楽」と「無駄」を覚える。
そうではないはず。子どもに教えるべきは「面白さ」「興味」。
なぜクリスマスというものが存在するのか?もともと歴史の浅いイベント。
そこから学習して子どもに教える必要はないのでしょうかねぇ?
さらに、日本にはもっともっと歴史の深いイベントや文化がいっぱいあります。
その面白さや、存在理由、体験を子どもに提供せずにいることは、何か間違っていないか?
と、常々思うのです。
子どもが喜ぶのは、子どもには所詮その程度の喜びのキャパしか持っていないから。
大人はそのキャパを広げることに躍起にならないといけないのではないかな?
「子どもが喜ぶから」ではなく「子どもが面白がるから」と
言う台詞を親や学校の先生から、あまり聞かない。
こういう「興味の引き立て」の積み重ねが不足していることが、
学力低下のそもそもの原因だと僕は思うのね。
自宅のイルミネーションを止めることが学力向上の第一歩になるんじゃないかな?ひょっとして。


ちなみに。
イルミネーションに使う白熱球という電球は、そりゃーまじで電力食いますよ。
かのエジソンが発明した電球ですが、ある方に言わせれば
「その後の『蛍光灯』の発明がもしも無かったら、地球の石油はすでに枯渇しているかもしれない」
とのこと。
中学校で習った理科の範囲ですが、電球にはそれぞれ、しれっと40Wとか100Wとかって
書いています。
100Wって言えば、日本の電圧が100Vだから1A(アンペア)の電流を使ってるんですばい。
たかだが明かり一個に。自宅の電流キャパがだいたい30A~40Aだっちゅうのに。
だからこそ最近にわかに普及してるLEDは、この消費電力量の問題をさらに片付けてくれる
救世主かもしれませんね。
子どもにイルミネーションの飾り付けをさせる前に、電気と電球、明かりとエネルギーの問題くらい
親が学習させんといかんちゃないと?

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コメント

  1.  そうそう。その通り。『虚飾電飾』と読んでます。そういう家庭の夫婦ってまた、やたら自然食やらオーロラウォッチングやら鳴き砂やらえせネイチャー指向なんです。
     自分達のやってることが一番悪いって事に全く気がついてない。バカ丸出しです。見るたびに腹が立ちます。

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