ホワイトカラー・エグゼンプション

  • LINEで送る

<エグゼンプション>安倍首相が法案提出で慎重姿勢示す[2007.01.05]
 安倍晋三首相は5日、日本版ホワイトカラー・エグゼンプション制度について
「どういう(労働者の)層を対象にしていくか党とも議論を深めていく必要がある」と述べ、
長時間労働を正当化するとの与党内の批判を踏まえ、
法案提出に関しては慎重に検討する姿勢を示した。(毎日新聞)

また玉虫色な発言を…。
まぁ首相がどう言ったかは、そこまで関係ないとして、
このホワイトカラーエグゼンプションっちゅうのが、何か知ってます?
もののサイトによりますってぇと…
アメリカの公正労働基準法の、一定の条件を満たす社員に対しては
労働時間規制を適用除外(エグゼンプト)するという規定をさす。
(中略)
日本経団連は、ホワイトカラー労働者のなかで、労働時間の管理ができる社員と
年収400万円以上の社員には、「労働時間規制の適用除外」を提案。
国際競争が激しいなかで、企業の存続には成果が重要であり、
賃金も労働時間の長さだけでなく、どのような成果を挙げたかを尺度に決められる
べきだというのがその根拠である。
このように書くと、もっともらしいですが、はっきり言ってむちゃくちゃな案です。
なぜか?
残業代が減る…とかいう、ごく目の前のカネの話だけが問題じゃない。
っちゅうか、正直言って年収300万円でも生きていけると、森永卓郎が言っている
くらいだから、400万円以上の打ち切りと言って、それ自身が本当に大きな問題とは
僕は思えない。それよりも、もっと深い問題がある。
それは「労働に対する不信」「労働に対する価値観の低下」といったモチベーションの
低下がはっきりと予測できるからです。理由は簡単。
この制度を利用しようとしてる経営者や管理職に、ボンクラが多いからです。
長年、年功序列・重厚長大の中でぬくぬく育ったサラリーマンがポッと出で
経営者になったのが、ほとんどですよね。日本の経営者って。
で、そいつらが大して働きもせず、株主にも貢献せず、てめーの報酬や賞与を
お手盛りで決めているような状態が残ったままで、
もっとも働き盛りで労働力として能力も体力も高い人々の仕事が
給与として反映されないことを「前提」とされる制度だからです。
そんな会社や国に対し、誰が忠誠心を誓って尽くすかいな?
「国際競争力を高める」と言いながら、経営資源でもっとも重要な「ヒト」を軽視した
この制度を導入したら、ますます国力は低下します。
そこを見落としている人間が経団連を中心とした日本の経済界に多いのは
本当に嘆かわしい話です。
別に他方で外国がいいとはいえない。現にアメリカのホワイトカラーもかなり
疲れをあらわにし、うつ病や自殺が増えている。それを誰がケアするのか?
誰もフォローしていないわけです。
いままでは労使で交渉して戦ってきましたが、人材の流動性が高まった今日
そんな会社からとっとと出た方が、自分にとって早い解決になる場合、
退職や転職を選ぶヒトが増えているのが、今の日本です。
金額ありきの話ではなく、労働の質や内容を明確に評定・指導できる
管理職と経営者を育てる環境を整えるのが先決でしょ。
いつまでたっても国際的な競争力が日本国内の企業に付かないのは、
経営者の人材として不適格な人間が、あまりにも多くポストについていることだからでしょ。
謙虚さがない国に発展はない。


ちなみに。
どうしても導入したいのなら、条件はある。
それは、対象者全員に当社の株式50%以上をよこせ、ということ。
評定・査定をはじめ、経営方針や内容に対し不平不満がある場合、
対象社員全員が株主総会を通じて、経営者の退陣を要求できるような
交換条件があれば、考えないこともない。
それがいやなら、自分の報酬を減してでも社員のモチベーションを守ってみろ。
と、この制度導入を推進するバカ経営者どもに言ってやりたいもんだ。

  • LINEで送る

コメントを残す

*